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■繊維機械・装置及び同部品 |
エアーローラー(気体軸受)例
【性能】
最大回転数 40,000rpm 起動トルク 0.00981N・cm以下
【概要】
エアーベアリングシステムを応用したローラーです。
1)ローラーシェルは、ベアリングユニットとの間に形成された空気膜により非接触で回転します。
2)ベアリングユニットの材質は特殊カーボンを使用していますので、ローラーシェルとベアリングが接触しても焼き付き現象は発生しません。
3)自走する機能を持ったエアーローラーもあります。
エアーローラーは空圧で軸上にローラーシェルを浮上させる仕組みで、内外輪は接触しておらず、原理的には回転による焼き付けなどが起こるはずのない製品です。
ただ、ベアリング機能を果たしているのが空気だけに、時として金属間接触による焼き付けが発生する場合がありました。
この焼き付けの発生を防ぐために外輪に非金属多孔質体のカーボンを採用したところ、接触しても焼き付けの起きない、業界用語で焼き付けのことを“がじる”と言いますが、“がじらん”エアーローラーが出来ました。 あるユーザーがこの“がじらん”エアーローラーの見学に来られた際に実際に回転させて、その優秀性を説明しようとしましたが、基本的には圧空で浮上している為、そう度々接触が起きるものではなく、焼き付けが発生するかどうか確かめようがありませんでした。 仕方なく「エアーを切って接触させてみましょうか」と、圧空の供給をストップさせましたが、エアーを切っても外輪は浮いたままでした。これが省エネタイプのエアーローラー誕生のヒントになりました。
回転による随伴気流によって内輪、外輪のクリアランスに圧力が発生し、圧空の供給なしに外輪が浮上するのが省エネタイプのエアーローラーの原理であり、これに様々な新技術を付加し、新型エアーローラーとして発表し、同時に特許を申請しました。